アラジンストーブ IR
¥65,000 税込
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レアなアラジンストーブ IRです。
アメリカのアラジン社と英国の企業家ジャック・インバー氏によって合弁会社「英国アラジン社」が設立されます。アラジン社はブルーフレームの灯油ランプの特許を取得し、製造販売をしていました。
インバー氏はアラジン社の持つブルーフレームのランプ技術をストーブに技術転用するため、インバーリサーチ社 (InverReserch社) を設立し、ブルーフレーム石油ストーブの研究開発に着手します。そして、アラジンストーブの原型IRを完成させました。アラジン社の持っていたアラジンランプの広い販路にのせてストーブを売り出すためにインバーリサーチ社を英国アラジン社と合併させ、著名ブランドとなっていたアラジンをこの商品名につけて、「アラジンブルーフレーム」としました。日本への導入は諸説ありますが、1957年ヤナセによって輸入が開始されます。
現行モデルの39型と比べるとだいぶデザインが違います。くびれのあるキャリングハンドルもカッコ良く、デザイン性を感じます。
キャリングハンドル取り付け部分のフレームが二重になっています。ちなみに、シリーズ16 前期型までこの形状が採用されていました。
フューエルゲージ(燃料計)が4段階表示というのも特徴的で、8型や15型前期モデルにも特徴がそのまま継承されています。15型以降では、フレーム横にコーションプレートが付いているのですが、アラジンブランドになる以前なのでありません。そしてタンク下の整流板も開発される以前のモデルなのでありません。それでもブルーフレームが美しく点るのは驚きです。ボイリングリングがボディと同色のホーロー仕上げになっています。15型後期型以降は仕上げ無しになるので、トップカバーであまり目立たない場所にも拘りが感じられます。
タンクから上に突き出すように出た芯を上下させるハンドルも大きな特徴です。この形状のため、ハンドルの上下が少ししにくく、また強い付加をかけると内側のネジをなめてしまい、芯を上下させることが出来なくなってしまうため、この形状は15型で終わりを迎えます。
私の調べた範囲だとIRにも前期・後期モデルがあり、ハンドルには何の刻印もありません。
こちらのストーブはAladdinの刻印があることから後期モデルと思われます。アラジンブランドへの移行期のモデルだと思うとさらに貴重な感じがしますね。チムニークリップが上向きに付けられており、後に省略されていくBRITISH MADEの刻印もカッコイイです。
製造されてから約50年以上経つストーブですが、現在でも当時と変わらず美しいブルーフレームを灯してくれます。完全燃焼なので、灯油ストーブにありがちなニオイはほとんど感じません。見ているだけで、気持ちも暖かくしてくれるオシャレでステキなストーブです。
個人的にはストーブと言う存在を超えたプロダクトだと思っています。芯は新たに交換済みですので、スムーズに芯の上下が行えます。
ビンテージストーブのため、経年のホーローの傷やタンクは柔らかい真鍮製なのでエクボ等やありますが、かえって良い雰囲気を出してくれています。またハンドルの下にはステッカーがあるのですが、剥がれてしまったようで見当たりません。でもその形からIRであることは一目瞭然です。当時の様子を想像するだけで楽しくなります。
※販売しているストーブはヴィンテージ品のため、実働品ですがインテリアオブジェ等のディスプレイ用を前提として販売しています。
また自動消火装置が付いていないストーブですので、使用に関しては自己責任にて、火災や事故など不測の事態が生じてもこちらでは一切責任は負いかねますので、予めご了承下さい。
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